3年ほど前、
香川県の美術館でやっていた「エルネスト・ネト展」 に足を運びました。
ネトさんはブラジル人アーティストで、
ストレッチ素材を使用した有機的なフォルムの作品で有名です。
また、世界中で展覧会をやっていますが、
それぞれの会場に合わせた空間作りをしています。
つまり、会場全体が作品になるわけです。
私が訪れた際の会場は・・・
こんな感じ。
そそります・・・
そうです、
彼の作品は基本「おさわりOK」!
さわるどころか、
皆さん、このような状態・・・
私も、
だら〜っと。
老若男女問わず、
はしゃぐはしゃぐ・・・
実に素晴らしい!
確かに、会期を通して作品は汚れるし、壊れますが、
そんなことは気にしない。
Let's enjoy!
Don't think, feel.
な世界。
これはいわゆる「美術展」ですが、
この精神、「デザイン展」にこそ必要なのではないかと思います。
プロダクトデザイン関係の展示会はよく行きますが、
椅子を展示しておきながら「お座りにならないで下さい」とか、
食器の展示で「お手を触れないで下さい」とか・・・
正直解せません。
工業製品は私たちの身近に存在し、
「触れて」「使う」ことが前提のもの。
床の間のカザリでは無いはずです。
ネト展のような「体感型」の展示会は、
斬新なようで、ある意味とても自然な感覚を持ちました。
(単純にチケット代に対する満足感も大きかった・・・)
余談ですが、
以前、スウェーデンで作品を展示したところ、
外国人のお客さんは触る触る!
そのときの作品は実寸代のスケールモデルでただのハリボテ。
輸送に耐えうる強度しか持たせておらず、
「Don't touch, please」のプレートも置いていたのですが、
がっちゃんがっちゃんやられて、
(ちょ、ちょっと・・・そんなにしたら、壊れるがな・・・)
と心の中で何度も叫びましたが、
そんなことはお構いなしでした(笑)。
私も最後は「壊してくれて結構!」と開き直っておりましたが・・・
国民性もあるのでしょうか?
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