2010年7月20日火曜日

Ernesto Neto(エルネスト・ネト)

3年ほど前、
香川県の美術館でやっていた「エルネスト・ネト展」 に足を運びました。

ネトさんはブラジル人アーティストで、
ストレッチ素材を使用した有機的なフォルムの作品で有名です。

また、世界中で展覧会をやっていますが、
それぞれの会場に合わせた空間作りをしています。

つまり、会場全体が作品になるわけです。

私が訪れた際の会場は・・・


こんな感じ。

そそります・・・

そうです、
彼の作品は基本「おさわりOK」!

さわるどころか、


 皆さん、このような状態・・・

私も、


だら〜っと。

老若男女問わず、
はしゃぐはしゃぐ・・・

実に素晴らしい!

確かに、会期を通して作品は汚れるし、壊れますが、
そんなことは気にしない。

Let's enjoy!

Don't think, feel.

な世界。


これはいわゆる「美術展」ですが、
この精神、「デザイン展」にこそ必要なのではないかと思います。

プロダクトデザイン関係の展示会はよく行きますが、
椅子を展示しておきながら「お座りにならないで下さい」とか、
食器の展示で「お手を触れないで下さい」とか・・・

正直解せません。

工業製品は私たちの身近に存在し、
「触れて」「使う」ことが前提のもの。

床の間のカザリでは無いはずです。


ネト展のような「体感型」の展示会は、
斬新なようで、ある意味とても自然な感覚を持ちました。

(単純にチケット代に対する満足感も大きかった・・・)


余談ですが、

以前、スウェーデンで作品を展示したところ、
外国人のお客さんは触る触る!

そのときの作品は実寸代のスケールモデルでただのハリボテ。
輸送に耐えうる強度しか持たせておらず、
「Don't touch, please」のプレートも置いていたのですが、
がっちゃんがっちゃんやられて、

(ちょ、ちょっと・・・そんなにしたら、壊れるがな・・・)

と心の中で何度も叫びましたが、
そんなことはお構いなしでした(笑)。

私も最後は「壊してくれて結構!」と開き直っておりましたが・・・


国民性もあるのでしょうか?

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